充実した生活のサイクル
研究機関に所属する人たちと話す機会が増えてきた。研究の話をすることがここまで日常的になるとは思っていなかった。留学する前からは想像もできない。理想の生活サイクルだと思う。
私は他人と専門的な知識や技能について知見を交換することを愛している。原因が発達障害だからかはわからない。
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大学の夏季学校(サマースクール)の中間発表を見に行った。
夏季学校とは、夏休みの間だけ開かれる公開講座のようなものだ。
2週間でひとつのプロトタイプを4人のグループで作り上げる。領域はウェアラブルについて。
そこには日本の著名な研究機関の方もいた。偶然の出会いだ。年齢も近かったせいか話も合った。その日の授業が終わってからいっしょに公園を歩きながら、日本の研究シーンについて意見を交換した。厳しい話もあったし、その中で明るくなりそうな部分も見えたり。
楽しく会話をして解散。
帰りのバス停で来るバスを待っていた。なかなか来ないので暇つぶしに隣の人に話しかけたら、フィンランドから来ている研究者だった。
睡眠を研究する機関に勤めていると話してくれた。今日からバカンスだよ、とも教えてくれた。サマーハウスに行く途中だという(サマーハウスとは北欧の人たちが夏休みに行く別荘のようなもの)。
彼は神経学の博士号を持っていた。話題は、人間の生体データの測定対象について。お互いの研究分野で知識が被るところも多く、けっこう盛り上がった。fMRIはやってみたいのだよな…。豊かな時間だった。
こういう日が生活の基本的なサイクルになってくれると楽しいと思って書いた。