スーツケースを探していたら数学博士と出会った

f:id:thirty_eesti:20190706044402j:image

 

スーツケースを新しくもう一個買おうと思ってViru keskusをふらふらしていたら(ラボのインド人修士に教えてもらった中古ストアに行ったけど大きなサイズはなかった)、2階で極東アジア人を見かけたので話しかけた。

 

結果としてUC系列で数学博士を取った秀才だった。旧市街の飯は飽きたからということでそのままSolarisまで行ってラーメンを食べた。彼は8月からシリコンバレーでエンジニアとして働くらしい。

 

5年で1億円稼いだあとって何する予定?と聞いたら、わからんと答えた。100億だったらリタイヤするけど、1億じゃなあと。それでも彼が、稼いだ金を自由のために使おうとする考え方は理解できた。

 

シリコンバレーには2種類の人間がいるという。1つ目は目標金額を稼いだら去っていく人。2つ目はその場で生活を続けようとする人。彼はどっちなのだろう。しかし、シリコンバレーで家族をもって生活を続けていくことは現在はより大変なようだった。

 

f:id:thirty_eesti:20190706113622j:image

 

彼は東ヨーロッパが好きだったから、1億や2億あたり稼いだ時点で東ヨーロッパにアパートメントでも買えばよいじゃないか、けっきょく働かないといけない状況が不自由を生んでいるのならと話した(彼のガールフレンドも東ヨーロッパにちょうどいるようだった)。

 

適当にだらだらその後は旧市街を歩いてどうでもよいような話をした気がする。なんだっけ。彼は安いチケットが手に入ったから当てもなく北欧に来たらしい。リガは好きになれないから今回はヴィルニュスからタリンに来たと言っていた。過去に行ったセルビアはパーティが好きなやつらな街で、俺らみたいな工学やってるやつは他の街のほうが楽しいかもねと追加で情報をくれた。

 

8月からの勤務にはよいイメージはなさそうだった。それでも「俺はサンフランシスコの金を稼ぎに行くんだ」とは言っていた(サンフランシスコで金を…ではない)。

 

日本は博士課程で学生が金を払わないといけないんだろうとしかめ面をしていた。もちろん日本にも奨学金や免除制度はあるよ、ただ確かに一部の優れた学生だけで入学後に基本的に決まるんだろうけどねとは答えた(私も詳しくは知らん)。

 

合唱祭が日曜にあるからそれまでに会えたら会おうといって別れた。

 

スーツケースは近所のスーパーでよいのが見つかったから明日買うと思う。